このページでは、頭皮に優しいシャンプーと、なるべく使用を避けてほしいシャンプーの見分け方についてお話します。
目次
シャンプーではどこを洗うべき?
あなたはシャンプーで、どこを洗っていますか?
髪に決まっているだろう!という方
頭だ!という方
おおよそ、この2つの意見だと思います。
では、シャンプーではどこを洗うべきなのか?
それは、髪ではなく「頭皮」です!
髪がめちゃくちゃ汚れる、特殊な職業の方は、髪を意識して洗う必要があるかもしれませんが、普通に暮らしている方は、シャンプーが付くだけでこすらなくても髪の汚れは落ちてしまいます。
しかし、頭皮は意識してこすらなければ、綺麗になりません。
シャンプーは「頭皮を洗う」と覚えてください。
洗うとはどういうことか
洗うとは、汚れを落とすことです。
汚れは、以下の通り分けることができます。
①体から出た垢
ー水で落ちる汚れ
ー脂汚れ
②付着した汚れ
ー水で落ちる汚れ
ー油汚れ
頭皮を洗うのになぜシャンプーが必要なのか
では、洗うのになぜシャンプーが必要なのでしょうか。
それは、水で落ちない「脂汚れ」「油汚れ」を落とすためです。
油汚れが、なぜ水で洗えないのかというと、油と水が混ざらないからです。
つまりシャンプーは、油と水を混ぜる薬品で、油を水に溶かす(混ぜる)ことによって、水で洗い流せるようになるのです。
そして、シャンプー成分の中で、水と油を混ぜる成分は「洗浄成分」と呼ばれ、化学的には「界面活性剤」と呼ばれます。
シャンプーは身体のどこに影響する?
シャンプーを使うと、まず髪に付きます。
ほとんどの方は、ここで認識が終わっています。つまり、髪への影響しか考えていないわけです。しかし、重要なのは次からです。
2番目に頭皮に付きます。
3番目に毛穴に入っていきます。毛穴には、「毛根」や「髪を黒く着色する細胞」などがあります。
4番目に汗腺に入っていきます。
5番目に・・・毛穴や汗腺から、体の奥に入っていくと思われます。助産婦さんの体験談から「羊水からシャンプーの匂いがする」などと言われるのも、この影響ではないかと推測します。
シャンプーの主な成分
シャンプーの成分は、おおよそ以下の成分で成り立っています。
①水
②陰イオン界面活性剤
③保湿剤
④シリコン剤
⑤オイル
⑥エキス
⑦精油
⑧着色剤
⑨防腐剤
⑩キレート剤
⑪非イオン界面活性剤
⑫その他
ずいぶんゴチャゴチャ入っていますよね(^^;
この中で、絶対に入っていなければシャンプーとして成り立たないものが、②です。
もっと言うと、②以外は入っていなくても、②のみでシャンプーとして成り立ちます。
ちなみに、シャボン玉などの純正石鹸は②だけで作られています。「①水」がないから固形なわけです。
頭皮に優しいシャンプーの条件とは?
では、頭皮に優しいシャンプーとは、どんなシャンプーなのか。
先ほどの成分では、こうなります。
①水
→影響なし
②陰イオン界面活性剤
→良いものと良くないものに分かれる
③保湿剤
→入っている方が良い
④シリコン剤
→入っていない方が良い
⑤オイル
→入っている方が良い
⑥エキス
→入っている方が良い
⑦精油
→入っている方が良い
⑧着色剤
→入っていない方が良い
⑨防腐剤
→入っていない方が良い
⑩キレート剤
→入っていない方が良い
⑪非イオン界面活性剤
→影響なし
⑫その他
→良いものと良くないものに分かれる
この中で、最も大事なのは②です。②が、シャンプー品質の8割を決めているといっても過言ではありません。
④シリコンや⑨防腐剤などが悪者になっている記述をよく見かけますが(もちろん良くはないです)、最も悪者かどうかを決めるのは②陰イオン界面活性剤です!
具体的に、どのシャンプーが良いのかについては、やすっちが運営しているくせ毛サイト おすすめシャンプー25選 へどうぞ。
頭皮に優しいシャンプーの条件②の陰イオン界面活性剤の種類
では②陰イオン界面活性剤の中で、頭皮に良いものと良くないものの見分け方について説明します。
陰イオン界面活性剤は大きく分けて3種類あります。
①高級アルコール
②石鹸
③アミノ酸
石鹸は、数千年前から人間が使っていた洗浄剤で、安全性はその歴史が証明しています。
しかし、髪を洗うには微妙な欠点があります。
それは、微細にたんぱく質を溶かす、つまり髪に細かい傷がつくことです。
そこで、石鹸にアミノ酸を化学的に結合させることで、たんぱく質を全く溶かさない「アミノ酸」洗浄成分が生まれました。
アミノ酸洗浄成分にも欠点があり、たんぱく質を全く溶かさないことで、フケが落ちにくく、普通に洗っただけでは頭がサッパリせず、かなり頭皮をこすらないといけません。
①は、たんぱく質溶かしまくりで、髪が傷つく上に、毛穴から体内に入った時の影響が心配されます。毛根も、コラーゲンも、血管も、それ以外の体の成分も全てたんぱく質で出来ていますので・・・
つまり、頭皮に良い陰イオン界面活性剤は②③ということになります。
具体的成分名は
①(高級アルコール)ラウリル〇〇・ラウレス〇〇・スルコハク酸〇〇・〇〇スルホン酸〇〇
②(石鹸)石鹸素地・カリ石鹸素地
③(アミノ酸)ココイル〇〇・ラウロイル〇〇
という風になっています。
全成分は、シャンプーの裏面に必ず書いてありますので、シャンプーを選ぶときに、①なのか、②なのか、③なのか、確認して買ってください。
5,000円以上する高額なシャンプーのくせに、①である場合も結構あります。安物を高額で買わされないよう注意してください。
最も高級なのはもちろん、③です。
具体的に、どのシャンプーが良いのかについては、やすっちが運営しているくせ毛サイト おすすめシャンプー25選 へどうぞ